誰だってリスクのある病気に備える医療保険は、生命保険のように妻や子供など守るべき家族がいなくても加入しておきたい保険商品です。
ただし、どんな医療保険が良いのか?選び方に悩む人は多いと思います。
そこで、ここでは医療保険の仕組みや必要性を紹介しながら、どんな商品や保障が良いのかを解説していきます。
医療保険の選び方で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
医療保険とは
医療保険とは、国が提供する公的医療保険と、保険会社が提供する民間の医療保険の2種類があります。
ここで、取り扱うのは保険会社が販売する民間の医療保険のことです。
医療保険は、国の保障だけでは足りない医療費などを補填するだけでなく、制度上にない範囲まで保障してくれるのが特徴。
病気やケガにより入院や手術などの治療に必要なった費用を保障してくれますが、単なる風邪などは保障対象外なので注意しましょう。
医療保険でも保障が一生涯続く終身型から、保険期間を限定する定期保険に加え、積立タイプや掛け捨てタイプまで様々な商品が販売されています。
医療保険は、年齢が上がると病気になるリスクも増えるため保険料が高くなってしまいます。
40代や50代以降は病気のリスクが飛躍的に高まるため、20代や30代など、できるだけ早い年齢から加入しておくと安心なうえ、安い保険料負担で済むので、家計への影響も小さくておすすめです。
医療保険の必要性
国の医療保険は医療費の自己負担額3割で済むため、民間の保険まで加入する必要はないという意見が多いのも事実。
しかし、それは十分な貯蓄があったり、実際に大きな病気になって長い入院生活や治療生活を送っていないから言えることです。
入院時の自己負担額ていくらになると思いますか?
生命保険文化センターの調べ(平成28年度)によると、入院時の自己負担額はなんと平均22.1万円となっています。
医療費の他にも食事代や差額ベッド代、交通費、衣類、日用品など色々な費用がかかってしまうからです。
国の保険制度があっても入院すると20万円はかかっていることなので、決して安い費用ではないですよね。
しまいに入院が長期化すれば仕事にも影響をきたし、収入減や退職となってしまうリスクも否定できません。
やはり医療保険でお金の不安を解消しておくことは重要かと思います。
入院時にかかる差額ベッド代とは?
医療保険の資料やサイトでよく「差額ベッド代」という言葉。
これは、個室に入院した場合など、国の医療保険では対象外になる入院費用のことです。
通常は、入院した場合は大部屋と呼ばれる他の患者さんと同じ病室で過ごすことになりますが、別途医療費を負担すれば個室が用意されるのが一般的です。
個室ならプライバシーが確保できるので入院生活の辛さも軽減されますが、支払いは全額自己負担になってしまいます。
しかし、医療保険に加入していれば、入院給付金として支給された保険金で補填することが可能です。
差額ベッド代は、1日10万円超の病院もありますが、全国平均は5,828円となっているので、入院日額5000円で十分かもしれません。
公的医療保障制度だけじゃ不安
入院給付金のように医療費の中には全額自己負担となってしまう費用が多くあるため、貯蓄が無い人ほど民間の医療保険で備えることは重要になってきます。
また、日本には、高額療養費制度という制度があり、高額な医療費が発生した場合、限度額を超えるお金は支払い免除になります。
年収 | 自己負担限度額 | 4回目以降の自己負担 |
---|---|---|
約1,160万円~ | 252,600円+(医療費-842,000円)×1% | 140,100円 |
約770万円~1,160万円 | 167,400円+(医療費-558,000円)×1% | 93,000円 |
約370万円~770万円 | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 44,400円 |
~約年収370万円 | 57,600円 | 44,400円 |
住民税非課税 | 35,400円 | 24,600円 |
※70歳未満の方
よく、高額療養制度があるので医療保険は不要だと言われがちですが、この制度でも対象外になってしまうケースがあります。
まず、複数の病院でかかった医療費を合算することは可能ですが、自己負担21,000円以上の支払いだけに限定されています。
自己負担額が少ない場合は、合算できないので注意が必要です。
また、差額ベッド代や入院中の食費など、また先進医療も対象外となっています。
最後に、高額療養費制度は、世帯合算が可能ですが、同じ健康保険に加入していることが条件です。
つまり、自分は会社の健康保険に加入しているが、妻が国民健康保険に加入している場合は、合算ができません。
以上のように、様々な制限があるのも事実なので、医療保険に加入しておくとやはり安心感が違います。
付けておきたい特約保障の種類
医療保険には様々な種類の特約保障がありますが、選び方としては2つの保障に付けておくと安心。
特約は保障が手厚くなるので魅力的ですが、付けすぎると保険料も高くなってしまうので、ここでは最低限付けておくと良い保障を紹介していきます。
保険料払込免除特約
医療保険の中には、所定の疾病にかかった場合、以後の保険料支払いが免除になる払込免除特約を設けています。
多くの医療保険では、三大疾病(がん、心筋梗塞、脳梗塞)になると保険料免除となる特約です。
三大疾病は治療も長期化することが多く、退院後も今までのように働くことが困難な場合も。
そんなとき、保障を継続しながら医療保険の負担が減るだけでも大きいので、ぜひ付けておきたい特約です。
先進医療保障特約
先進医療は、高い治療効果が期待できるいっぽうで、健康保険対象外となっているため、治療費は全額自己負担となってしまいます。
高額な治療だと何百万円もかかってしまうので、治療の選択肢を広げるためにもぜひ付けておきたい特約です。
先進医療はあまり利用する機会がないと言われているコンテンツもありますが、仮に自分が受けられる立場になったら保障を付けておかないと後悔すると思います。
保険料も何百円と割安なので、負担も大きくなくおすすめ。
女性の選び方と知っておきたいこと
女性は20代から入院リスクが男性よりも高いのを知っていますか?
女性は婦人科系の病気のリスクが比較的若い年齢から高いのと、妊娠や出産を経験するためです。
そこで、医療保険に加入する際は、最低限の保障に加え、少し余裕があれば女性疾病特約も付けておきたいところ。
女性疾病特約があると、乳がんなど女性特有の病気になった場合に通常の保障額が上乗せされます。
保障額が充実していれば、個室で入院したりと治療に専念できる環境が準備できるのでおすすめです。
【まとめ】医療保険の選び方で迷ったら「おかねとほけん」を参考に!
ここまで、医療保険について知っておきたいポイントを踏まえて紹介してきました。
日本は外国に比べて健康保険など医療制度が充実していますが、やはり完全ではありません。
そのため、不足分は自分たちで入院や手術の備えて医療保険に加入しておく必要があるのです。
もし、医療保険についてもっと詳しく知りたいと思った人は、「おかねとほけん」という保険に関するポータルサイトがあるので参考にしてみて下さい。
医療保険だけでなく生命保険やがん保険など関連商品についても分かりやすく解説してくれていると同時に、おすすめの保険商品を比較やランキングで紹介してくれています。
一度確認しておいて損はありません。